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初雪・ポッケさんのブローチ                

京都市北端の山の中、夫婦ふたりでアクセサリーを制作する初雪・ポッケさん。
ちょっと風変わりなユニット名は、木と漆の仕事をされる浅野英雄さんと、金工の仕事をされる眞左子さんが、「初雪が降った日の小さな感動を、ポケットに入れて持ち続けていたい。」と願う気持ちから名付けたのだそうです。
初雪・ポッケさんの仕事の丁寧さと繊細さには、ほんとうに驚かされることたびたびですが、思わず笑みがこぼれてしまうような独特のユーモアもあって、アクセサリーと言うより小さな彫刻品だなあと感じます。
そんなふたりに、「猫をお題になにか作って欲しい」とお願いしたわけですが、
多くの人に愛される猫であるだけに、すでに様々な表現が存在していて、果たして自分たちらしい捉え方とは何だろうと、相当に悩ますことになってしまいました。
ぐるぐると廻る思いの中でたどり着いたのは、「きっと太古の昔から、猫と人との関係は切っても切れないものであったはず。」という結論。
妄想の世界はふくらんで、「原始の時代にも神話の時代にも猫は人に抱っこされていたに違いない。」人と猫がぐるぐる輪廻するなかで、猫が埴輪を抱っこする姿まで見えてきます。
こうして、「いつの時代もお互いを愛おしむ気持ちを胸に抱いていてもらいたい。」との思いから、ふたつのブローチがイメージされました。
猫のブローチ作りは、槌と鏨を使って銅版を打ち出す原型作りから始まります。
原型から写し取った型に、熱して溶けた真鍮を流し込みます。型からはずされた真鍮はバリを削り取り、細部を仕上げ、金具をロウ付けしたのち、黒く燻し、砂で磨いたら完成です。                    
小さなブローチを手のひらに包み込めば、初雪・ポッケさんの描いた物語に心温まるはずです。
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